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復活!荒舘康治のむかわ体験記




日高山脈に源を発する鵡川の流れが、悠々と太平洋へ注ぐ北海道・むかわ町。
河口にほど近い鵡川のほとりに、3代前から続く小坂農園はあります。
赤ちゃんのような苗の頃には手厚く、ぐんぐん成長する時には厳しく。手をかけすぎずに自然の力を引き出す農業は、子守りや子育てと同じ気がしています。畑に米ぬかを加えると、微生物が育てた土が野菜を甘くしてくれます。土地の個性にあった種を探してくるのも、農家の腕の見せどころです。
私たちがイメージする農業は、生きる力を邪魔せずに本来の味を作ること。
日々の苦労は、お客様の「おいしかった」の言葉でふっとぶから…、
これからも、おいしさだけを追求していきたいと思います。

小坂農園代表取締役 小坂幸司

むかわ町の農家で生まれたものの、高校、大学と工業を学びコンピューター系の会社に就職。
29歳のときに故郷に帰り、農業を継ぐことを決意。
「量産しようとすると味が落ちる。手のかけ方次第で作物の味は変わるんす」。持ち前の探究心でおいしさを追求する、ちょっとマニアックな農業人。
今年6月観光協会会長に就任。


小坂幸司が丹精込めて作った厳選したお米をお届けします。

◻こだわりのお米たち

 
  • むかわ町小坂農園産ななつぼし
         全国食味ランキング特Aを誇る北海道作付NO.1のお米。
         ほどよう粘りと甘みがありどんなおかずにも合う万能米。
  • むかわ町小坂農園産産ゆめぴりか
        人気急上昇のお米。
         全国食味ランキングも特Aで甘みと程よい粘りが特徴。
  • むかわ町小坂農園産産ふっくりんこ
      和食のプロ御用達!
          といわれるだけあって、冷めてから大変おいしいお米です。
          名まえのとおりふっくらとした食感が特徴。
  • むかわ町小坂農園産産ゆきさやか
            粘りといえばこのお米。
            水加減を気持ち程度控えめにして炊き上げると、
      何とも言えない甘みと食感が特徴。


 




厳選したゆきさやかを使った糀

小坂農園の生糀は、希少米ゆきさやかと選び抜かれた麹菌のみで造った逸品。


  • 生糀

        希少米ゆきさやかと選び抜かれた麹菌のみで造った逸品。

  • 小坂農園 塩糀

    美味しいゆきさやかで糀を作り、さらに一部天然塩を混ぜて作ったぜいたく品!肉・魚・野菜料理、何にでも合い味がまろやかにそしてヘルシーな調味料の塩味


  •  小坂農園 塩糀
            美味しいゆきさやかで糀を作り、さらに一部天然塩を混ぜて作ったぜいたく品!肉・魚・野菜料理、何にでも合い味がまろやかにそしてヘルシーな調味料!の塩味
  • 小坂農園 醤油麹 
    美味しいゆきさやかで糀を作り、さらに一部天然塩を混ぜて作ったぜいたく品!肉・魚・野菜料理、何にでも合い味がまろやかにそしてヘルシーな調味料!の醤油味
  • 小坂農園 糀あまざけ
  • 小坂農園 みそ
        美味しいゆきさやかで糀を作り、さらに選び抜かれた大豆を使用し、半年以上寝かせた逸品!特に味噌汁は絶品

鵡川ししゃも 小屋開催します。


今年もやります。
ししゃも 食べられたお店も縮小しているお店も出てきました。でも、やっぱりししゃも 食べたい!食べていただきたい、このむかわ町で!ということで野外(テント内)ではありますが、予約制でししゃもを食べていただける場所を作りました。

体験動画はこちら!写真をクリック!


期間  1023日(土)・24日(日)
    10月29日(金)から10月31日(日)
    5日間

場所 ぽぽんた市場横空地特設会場

料金 1テーブル 2000円(ししゃもおす10尾、七輪、割り箸、取り皿が付きます)4名まで入場できます。
・人数分のチケットは必要ありません。お間違えのないようにお願いします。今年度は食材の持ち込みはできません。
オプションとして当日、むかわのししゃも屋さん6店舗のししゃもを販売しますので、追加で購入することができます。また味比べもできますのでぜひご利用ください。

予約はチケットぴあ(セブンイレブン・ファミリーマート)でお願いいたします。



荒舘康治のこだわり農家さん訪問記!! vol.5

無題ドキュメント

こんにちは!ごちそうナビゲーターの荒舘です。
北海道の夏といえばやっぱりメロン!中でもお中元ギフトの定番マスクメロンはもらって嬉しいギフトとしても最高峰の人気です。
さて、むかわ町穂別地区は知る人ぞ知るマスクメロン産地ですが、最近「実はあの有名地域ブランドメロンよりも好きだ」という噂をちょこちょこ耳にするんです。果たして噂は本当なのでしょうか?
今回は初出荷の前々日というこの上ないタイミングで、噂に名高い「ほべつメロン」の実力と魅力を確かめに行って参りました。
訪ねたのは「ほべつメロン生産部会」部会長の佐藤裕次さん。今や北海道を代表する地域ブランドに名を連ねる「ほべつメロン」の生産者をまとめる、いわばメロンのプロ中のプロです。


名前:佐藤 裕次さん 年齢:53歳

むかわ町穂別地区出身。
入植時代から穂別で農業を営む4代目。約25年前に ギフト需要を見込んでメロン生産に踏み切る。穂別の 土と気候を知り尽くし、持ち前の研究熱心さで「高品 質品を高い歩留りで生産する」ことに力を注ぐ。
現在は「ほべつメロン」を筆頭にかぼちゃ、米を生産。

【こだわり】
「見た目」「糖度」といったわかりやすい基準をしっかり押さえた上で、「ひとつ上の美味しさ」を求め、他には例のない完熟品の出荷にこだわっている。 また「ほべつメロン生産部会」では化学肥料、農薬を 抑える取り組みを行っています。

「ほべつメロン」の歴史は思いのほか古く、その誕生は1971年(昭和46年)にさかのぼります。
国策で米の減反が推進されていた当時、隣の夕張から一人の男が旧穂別町に移住してきました。
その名を小林勇。彼は試行錯誤を重ね、ついに夕張産のキングメロンを上回る糖度と果肉の厚いメロンの試作に成功したのです。自身の頭文字を取ってikメロンと名付けられたそのメロンは1972年に初出荷を果たし「ほべつメロン」の先駆けとなったのでした。
それは夕張メロンの初出荷と比べてもわずか数年の差でした。小林勇の名を冠したik品種は、その後も長期にわたって「ほべつメロン」の主力品種の座を担ったのです。

80年代、好景気に支えられたギフト需要増加を背景に「ほべつメロン」の出荷も伸び、最盛期には70戸余りの農家がメロン生産を行っていました。
「ほべつメロン生産部会」では品質のさらなる改善とブランド化を進めます。
1996年には第1回環境保全型農業推進コンク―ルで大賞を勝ち取り、農林水産大臣賞に輝きます。食の安全安心に着手し、「ほべつメロン生産部会」として減農薬、減化学肥料農業に取り組んでいる。
2007年には地域団体商標登録を行い「ほべつメロン」としてのブランドを確立したのです。






メロンづくりにはたっぷりとした昼の陽光と、山間ならではの大きな寒暖差が欠かせません。
さらに穂別地区は春の空気が乾燥しており、これが受粉に良い影響を与えることで甘くて大きな「ほべつメロン」を生み出すのです。
かつて「ほべつメロン」の主力品種と言えば赤肉系の穂別オリジナル品種、ikメロンでした。その果肉の厚さと甘さはあの夕張メロンを上回るとさえ言われたのです。しかし熟成が早く食べごろの見極めが難しいという難点も持っていました。
現在の「ほべつメロン」の主力品種は赤肉のルピアレッド。その特徴は精緻で美しいネット(表面の模様)と高い糖度、そして収穫後の日持ちの良さです。同じく赤肉系代表品種のキング系が収穫後4~5日で完熟してしまうのに対して、「ほべつメロン」は収穫後10日間程度日持ちします。このためメロンが一番おいしいくなる時期、いわば「食べごろ」を逃す心配が少ないメロンとしても人気が高まっています。
おいしいメロンを生む環境と生産者の努力、そしてメロンを味わってくださる皆さんの想いが1玉の「ほべつメロン」に結実しているのです。


平成27年6月18日、苫小牧市公設地方卸売市場において「ほべつメロン」の初セリが行われました。最高値は秀品1箱5玉入りで16万円。昨年と同水準のご祝儀相場となりました。
今年は気温が高い日が続いた上に、寒暖の差もあったとの事で甘さも上々、各生産者とも良いメロンができたようです。
ふるさと納税でも大人気の「ほべつメロン」ですが、農家の高齢化で生産戸数は35戸とピーク時の半分にまで落ちています。卸売流通は上記の苫小牧と札幌の中央卸売市場のみ。
「ほべつメロン」が幻のメロンとされる日も遠くないかもしれません。

【地域団体商標】ほべつメロン 優品2玉入(3.2kg以上) PICKUP

3,500円 (税込) 
初夏の強い日差しと夜の涼しさとの温度差が“ほべつメロン”の熟成を助け、糖度の高い甘くて柔らかい実が出来上がります。品質を保つため1本の樹に1個から2個だけ選定して丹念に育ててます。
【地域団体商標】ほべつメロン 優品5玉入(8kg以上)

【地域団体商標】ほべつメロン 優品5玉入(8kg以上) PICKUP

8,000円 (税込)“ほべつメロン”本来の甘さを堪能できる盛夏向けのルピアレッドをお届けします。 





荒舘)
うわぁ、ビニールハウスの中は暑いですね。まだ6月初旬なのに。
佐藤)
今日は天気が良いですから尚更ですね。
先週まで天気がぐずついていたのでホッとしています。
荒舘)
ハウス内をこんなに暑くしていてもやっぱり天気が気になるのですか?
佐藤)
最後に完熟させるのに一番大切なのは太陽の光なんですよ。
ネット(表面の模様)が張る前は昼と夜の寒暖差が決め手なんです。
そこで糖度が決まってくる。ネットを張る段階になったら
しばらくは美しいメロンになってもらうために、ハウス内の
温度や湿度を調整しながら成長をコントロールするのです。
荒舘)
え?大きければ大きいほど良い訳じゃないのですか?
佐藤)
メロンの主戦場はギフト市場ですから。大きさよりもまずは見栄えの良さが
優先されます。ネットというのは果実の成長に表皮が追い付かなくなって
表面が割れることでできます。急に大きくなり過ぎるとネットの見栄えが
悪くなることもあるので、一玉一玉状態を見ながら成長を調整してあげるのです。
荒舘)
ネットを張る前に甘さが決まるのなら、最後の太陽の役割はなんなのでしょう?


佐藤)
そこなんです。メロンの美味しさって実は糖度だけじゃないんですよ。
何というかこう、メロンらしい風味とか…本当に変わってくるのです(笑)
普通の産地なら青いうちに収穫して市場に発送してしまうのですが、
「ほべつメロン」はそこからさらに2~3日待って完熟させてから収穫します。
その最後の2~3日間の決め手が太陽の光なんです。
よく「追熟」っていうけれど、本当は収穫した後はもう熟しないです。
栄養が行かないですから。
荒舘)
なるほど…
メロンの株と株の間に走っているホースは水撒き用ですね?
ん?2本あるなあ…
佐藤)
片方が冷水、片方が温水を通しています。水分補給でも温度の調整をしています。
荒舘)
もう至れり尽くせりですね。メロン様というか(笑)毎日大変ですよね。
佐藤)
正直、メロンを育てている間は休日はありませんね。そうは言っても、
こうやってビニールハウスの中で丹念に世話して目が離せないのも
1年のうち3ヶ月とちょっとの間だけですから(笑)
荒舘)
そういえば明後日初出荷ですよね?
おや?このメロンもう収穫できそうですよ!
ちょっと味みてみましょうよ。
佐藤)
それはあと2~3日ですね。これから熟してちょっと表面が黄色味を
帯びると出荷できます。明日も晴れて欲しいなあ…
荒舘)
こんなに美味しそうなメロンが近くにあるのに!早く食べたい!

メロンが実を付けるためには当然受粉が行われなくてはなりませんが、
それはミツバチの仕事ですね。
でも、そう都合よくミツバチが現れるのでしょうか?

実はミツバチは巣箱と共に全国を巡回する受粉専門の養蜂業者さんにお願いしているのです。最近はみつばちが大量死したり、養蜂業者さんの数が減ったりと、状況は厳しい模様。

「よく外来種のセイヨウマルハナバチを導入するところがありますよね?」と聞くと、丈夫なマルハナバチは気温が低くても飛び回るらしく、受粉に適さない18℃位の気温でも花粉を運んてしまうとのこと。
すると良い果実にはならないそうで、「ほべつメロン」にはどうしてもみつばちの力が欠かせないとのことです。



  • 2~3日の差が生む
    「完熟」の味わい

    「ほべつメロン」は種を植えてから収穫まで全ての期間、ビニールハウスの中で育てられます。
    通常、多くの産地ではメロンがまだ若干青い状態で収穫し、流通の途中で熟させる「追熟」を行う事が多いのですが、「ほべつメロン」は畑の中で完熟させるのが特徴です。熟練の農家が1玉1玉の状態を見極めながら通常より2~3日遅く収穫。
    このため味と香りに一層深みが増すと共に、届いたその日から1週間程度までおいしさを楽しむ事ができるのです。
  • 美しく緻密なネットと
    真球を思わせる美しいフォルム

    高級ギフトの定番ともいえるマスクメロン。実は見た目の美しさのために細心の注意が払われています。
    「ほべつメロン」の外見上の特徴は緻密に張り巡らされたネットの美しさ、そして真球に近い美しいフォルムにあります。
    大きなサイズでも見た目が美しいままなのはもちろん、食味も変わらないというのも特徴です。見て楽しみ、味わってまた楽しめる、大切な人に贈るギフトとしての魅力を全て備えているのです。
  • 安全安心への飽くなき追求と
    手間とムダを厭わない品質管理

    「ほべつメロン生産部会」は厳しい減農薬、減化学肥料基準を要求されます。
    除草剤に頼らず雑草の侵入を阻むためにハウス内の表土をビニールで覆うなど、食の安全を極めるための手間ひまを惜しみません。
    また、受粉に希少な日本のみつばちを使う事で受粉タイミングを最適化し、1本の木に4玉つく果実を2玉に間引きして1玉1玉に十分な栄養を与えるなど、手間とムダを厭わない生産管理で高い品質を守っています。

佐藤さんを取材中、居間のテレビの横にたくさんのデジタル時計のような器具があるのを発見。どうも表示されているのは温度のようです。何なのかなと思いたずねてみると、ビニールハウス一棟一棟の温度が無線で送られてきて表示されているとのこと。
「ほべつメロン」は全てビニールハウスで育てられています。そこで必要なのは徹底した温度と湿度の管理。くつろぎの場である居間にも多数の温度計を並べて、食事の最中でもメロンの状態を気にかけて生活する…そのプロフェッショナリズムに脱帽です。

そして、春になると直売所に出てくるメロンの小玉。地元では漬物にしたりするのですが、表面がツルンとしているし、「ほべつメロン」とは違う品種なのかなと不思議に思っていたのです。ところが小玉メロン、実は間引きされたメロンだったのですね。まさに穂別に来ないと味わえない旬の味…なのかな?

メロンには赤肉と青肉があるのは知っていましたが、ここ穂別で作られているのは全て赤肉メロン。従来赤肉メロンは日持ちがしないため市場流通が難しかったのですが、消費者の要望を取り入れて主力品種をikメロンからルピアレッドに切り替え、一から穂別の風土に合った育て方を模索していったという生産部会の皆さんの取り組みに心を打たれました。
今一番の問題は後継者。メロンを育てている間は遊びにも行けないというのが一番の理由だとか。こんなに素晴らしいメロンを作れるって誇らしいですよね。そこを若い人達にも理解していただいて、「ほべつメロン」の伝統を引き継いで欲しいなと思いました。





【地域団体商標】ほべつメロン 優品2玉入(3.2kg以上) PICKUP

3,500円 (税込)
初夏の強い日差しと夜の涼しさとの温度差が“ほべつメロン”の熟成を助け、糖度の高い甘くて柔らかい実が出来上がります。品質を保つため1本の樹に1個から2個だけ選定して丹念に育ててます。

【地域団体商標】ほべつメロン 優品5玉入(8kg以上) PICKUP

8,000円 (税込)
ほべつメロン”本来の甘さを堪能できる盛夏向けのルピアレッドをお届けします。 

荒舘康治のこだわり農家さん訪問記!! vol.4

無題ドキュメント


こんにちは!ごちそうナビゲーターの荒舘です。
最近、北海道産のブランド和牛が増えてきましたが、みなさん、和牛の生産は完全な分業制だということをご存じですか?
今や北海道は名だたる和牛の生産地なのですが、生産家の多くは仔牛まで育てて全国各地へと出荷する「繁殖農家」です。仔牛はその後各地のブランド和牛として育てられます。そして一部の農家が、仔牛を育てて地域のブランド和牛として出荷する「肥育農家」として活躍しているのです。
つまり、和牛に関しては「繁殖」と「肥育」を別の牧場で分業して行うというのが現在のシステムなのですね。ところが、むかわ町には「繁殖」と「肥育」を一貫して行う畜産農家があって、しかもそのお肉は望んでも手に入らない幻の牛肉として名高いというではありませんか!100%むかわ町産の和牛が存在する!そして、品質はかなりのものらしい…早速お会いしに行ってきました。

名前:松浦 富夫さん 年齢:ひみつ

むかわ町出身。
町内で仔牛を合わせて120頭余りを飼育する松浦牧場の2代目。
先代は米作農家を営んでいたが、昭和46年頃に始まった減反政策の流れを受けて和牛生産に転身。以来和牛生産一筋の道を歩む。
2年前に牛の世話、牧場の管理を一人息子の治記さんに任せ、今は奥様の由美子さんとの3人で牧場経営を行っている。

【こだわり】
「繁殖」と「肥育」を同時に行う一貫生産にこだわり、むかわ町の稲わらと牧場内の牧草だけで繁殖した健康な仔牛を、自ら牧場内で肥育させた100%むかわ産の和牛を提供し続けること。

むかわ町内には数件の和牛酪農家が存在します。そのほとんどは肥育用の仔牛を繁殖する繁殖農家。夏は冷涼で冬も比較的穏やかな気候風土のむかわ町は、母子ともに健康な和牛を育てるのには絶好のロケーションです。

むかわ町と和牛の関わりはじめは、北海道民がまだ牛肉に慣れていなかった昭和46年にまでさかのぼります。
当時米作農家が多かったむかわ町では、国の減反政策が死活問題になっていました。町と一体になってコメの転作のために出した方策が、和牛生産の導入だったのです。この時、10数軒の農家が80頭の和牛を島根県から導入。むかわ町の和牛生産がはじまりました。

仔牛を生産する「繁殖農家」とお肉がとれる体格になるまで育てる「肥育農家」、それぞれに必要な技術も作業も異なるのですが、なぜ松浦牧場では繁殖から肥育まで一貫した生産体制を取っているのでしょうか?

そこには「自分で育てた和牛は自分たちが責任をもって値付けをして、世に出していきたい」という富夫さんの想いが込められていました。その想いはさらに食の安全へと向かい、「繁殖に関しては100%むかわ産の稲わらと牧場内の牧草だけで育てる」という100%むかわ産和牛として結実したのです。

一般に母子の健康を重視する「繁殖」に対して、良い肉を多く生産したい「肥育」は効率重視。ところが松浦牧場ではやみくもに「牛脂のさし(霜降り)」を増やしたり、体重を増やしたりはしません。それは牛の健康を損なうことにつながるからです。

「繁殖」「肥育」双方にまたがる重労働を親子3人の連係プレーでこなす松浦牧場。「品質を守るために、家族3人の手の届く範囲でやっていきたい」という3代目、治記さんの言葉にその決意がにじみます。


取材をしていると、富夫さんの朴訥な語り口に絶妙なタイミングで合いの手を入れたり、周りを和ませてくれるお母さんの由美子さん。松浦家のムードメーカーです。その後、牧場をぶらぶらしながら由美子さんの話をお聞きしていると、その行動力満点の半生にビックリ!

もともと関東で生まれ育った由美子さん。農村風景に魅せられて、将来は広大な大地で農業をやりたいと思っていたそう。そんな学生時代、北海道旅行をしていて偶然目にした一枚の写真。そこには「おいでお嫁さん」の看板が!ここに行けば農業ができると思った由美子さんが写真を頼りに探し当てたのが鵡川町役場。すぐに町までやってきて、当時良く行われていた農村青年団のお見合い行事に参加したとのこと。

「それで、うちの人と縁があったんだねぇ…」と笑う由美子さん。おいしいお肉が食べられるのは、お母さんのおかげです!


松浦牧場の肉質へのこだわりは創業した先代にさかのぼります。黒毛和牛の生産に心血を注ぎ、努力を続けたら思わぬほどの良い肉ができた。その達成感がさらなる改良への努力につながったのです。

和牛の品質ランクは高級品でA1から最高のA5までありますが、松浦牧場の和牛は常にA4ランク以上という水準を守り続けています。また霜降りの質も12段階の最高クラスに迫るものですが、富夫さんは「牛の健康を考えて、数値を追い込むことはやめている」といいます。

最近はモモ肉にも程よい霜降りが差す松浦牧場の和牛。しかし、これまではその至高の味わいを確かめることができるのは極めてわずかな人たちだけだったのです。


肉牛を出荷した後は屠場で処理され、共同組合へと出荷されていくのが通常の畜産業界。 その場合、精肉は「北海道産和牛」とひとくくりにされてしまいます。実は生産農家が自分で育てた和牛を食べる機会は意外に少ないのです。さらにむかわ町では一貫肥育をしているのは松浦牧場のみ。生産量にも限りがあります。

月に約3頭を出荷する松浦牧場では全量を組合任せにせず、枝肉の一部を屠場に近い加工業者に委託することで、むかわ町内で肉を流通できるようにしています。 このため松浦牧場のむかわ産和牛は町内3店舗の飲食店で味わえるほか、観光協会経由で町内の直売所やネット通販で購入することができます。また、むかわ町のふるさと納税用返礼品としても高い人気を誇っています。

それでも希少なことには変わりがないむかわ産和牛。お母さんの由美子さんは、「私、関東育ちだけど牛肉はあまり好きじゃなかったの。けれど、ここで初めて和牛ってこんなにおいしいってわかったのよ。うちでは滅多に食卓にのぼらないけど…」と屈託なく笑っていらっしゃいました。




荒館)
こんにちは。むかわ探訪記の荒舘です。
治記)
こちらが肥育をしている牛舎なんですが…
今は出荷に合わせて3頭ずつ同じ区画で育てています。
荒館)
タイヤが天井からぶら下がっているのはなんだろう?
由美子)
(横から)これでね、背中がかゆいときは牛が自分でかくの(笑)
荒館)
わはは。なるほど!どうやらこの出口に近い3頭が一番大きいですね。
奥に行くほど体が小さい…
治記)
はい。この房の牛はもうすぐ出荷です。
あそこで父がいじっているトラック…あれに載せて早来の屠場まで運ぶんですよ。
今日は取材中の僕に代わって父が出荷作業をしています。
荒館)
うわぁ…そのまんまドナドナの世界ですね(笑)
子供の頃とか、「牛さん行かないで―」とか言って泣いたりしなかった?
治記)
はないですないです(笑)28か月育てるともう出荷なのでいつも世話に追われて、 名前覚える前に出荷しちゃう感じです。
あ、名前は農協がつけてくれるんですけどね(笑)


荒館)
そういえば乳牛ってオスは生まれてもすぐにお肉にされちゃいますよね。
治記)
和牛はオスメス関係ないですから。味も変わらないですし。
メスはちょっとだけ体格が小さいくらいので30か月くらい育てるかな?
ただ、オスは4か月くらいで去勢されますけどね。
由美子)
(横から)えーとね、メスの見分け方にはコツがあるのよ。
治記)
だってそんなの後ろから見たらすぐわかるし(爆笑)うちは繁殖もやっているので お産に適した牛は母牛としてこっちの房に移します(といって向かいの房を指す)。
隣にいるのが生まれたばかりの仔牛で、ちゃんと母牛の母乳で育ちます。
繁殖用の牛たちはお産の時期以外は放牧でのびのびと暮らしています。
荒館)
あ、こっちの角を切っている牛たちがお母さん牛ですね。こちらはどの位生きるの?
治記)
12歳くらいまでですね。肥育牛の28ヶ月とは雲泥の差です。
この母牛たちはホント元気で、たまに脱走もするんですよ。
むかわだから許されていると思うんですけどね(笑)
荒館)
わはは。 お隣さんと「これはうちの牛だ」とかケンカになりませんしね(笑)
治記さんにとってこの仕事の大変なことってなんですか?
治記)
うーん…連休できないとか…あとうち一軒だけなので仲間が欲しいです。


  • 飼料も環境も
    100%メイドインむかわ町

    「繁殖」と「肥育」を一貫して行っている松浦牧場。 通常は牧草専業農家から買い入れる牧草もすべて自社牧場内で育てています。もちろん繁殖のための母牛や仔牛は広い放牧場内を走り回って健康そのもの!肥育牛に必要な稲わらも、全量むかわ町内の稲作農家から入手しています。徹底してむかわ産にこだわっているから、安心して楽しめるお肉になるのですね。
  • 土地に合った血統を選りすぐって結実した
    A4クラス以上の肉質

    「和牛の品質は血統で大方決まるよな」と何気なく語る富夫さん。これは有名だったり、高価だったりする種牛の血統を使えばよいという単純な話ではありません。 むかわ町の気候風土に合った血統を厳選して、松浦牧場の母牛と交配させることで、初めて高い肉質の和牛となるのです。そこに行きつくまでのたゆまぬ研究と努力があってこその高品質なのですね。
  • 家族3人が力を合わせてつくる
    ストレスフリーな生育環境

    おいしいお肉を作る秘訣はありますか?と尋ねたら 「まあ、牛と会話するしかないんだ…」と答えてくれた富夫さん。 牛たちが病気をすることなく快適に育つように、環境を整えることが大切だといいます。 家族3人が助け合いながら、常に牛たちの事を考えて暮らしているからこそ、ストレスのない和牛が育ち、結果としておいしいお肉となるのです。お母さんの話では脂の甘みが違ってくるそうですよ。

むかわ町で初めて和牛を食べて、「和牛って本当においしい!」と感動したというお母さんの由美子さん。 和牛の良さを生かした得意料理はありますか?とお聞きすると、「お肉のうまみをお野菜に移すタイプの料理が一番好きだわねぇ。肉じゃがとか…」と返されました。

えーっ!肉じゃがって…お母さん普通過ぎ(苦笑)直接焼き肉にするよりも、なぜか贅沢な気がするのは私だけでしょうか?みなさん、ぜひ試して感想をお聞かせください。

松浦さんの牧場は今回訪問した牛舎のまわり以外にも、牧草生産に25ヘクタール、山の上にも放牧地があって30ヘクタールと気が遠くなるような広さです。 月に3頭の最高級和牛を出荷するためには、こんな広大な土地と、家族ぐるみの努力が必要なんですね。
これからは流通の問題を乗り越えて、この素晴らしい和牛をきちんと皆様の食卓に運べるように、そしてむかわ町の財産として守り、広めていかねばなりません。
ブランドとは、守り伝えていく価値があるものに与えられる称号なのだと思いました。



                 
 

荒舘康治のこだわり農家さん訪問記!! vol.3




こんにちは!ごちそうナビゲーターの荒舘です。 あまり酪農のイメージがないむかわ町、ここでチーズを作っている方がいらっしゃると聞いてびっくり。「この辺で牧場なんて見おぼえないぞ!」と思いつつ製品を購入してみると、これがまたおいしい!「ASUKAのチーズ工房」と書いてある。
早速アポを入れて向かうと、ありました!町の近くに牧場が。牧草地を抜けていくと小さな工房にたどり着きました。
今回は「ASUKAのチーズ工房」の代表、北川飛鳥さんが作るフレッシュでオリジナリティ豊かなチーズをご紹介いたします。

名前:北川 飛鳥さん 年齢:32歳

むかわ町出身。 実家は町内で乳牛80頭余りを飼育する毛利牧場。幼少の頃から牛舎を遊び場にして育つ。両親の仕事を大変だと思いながらも酪農の魅力に目覚め、酪農学園大学で乳製品加工を学ぶ。 卒業後、業界の先駆者である半田ファームに3年間勤めた後、独立して「ASUKAのチーズ工房」をオープン。母と二人で製造から販売までを切り盛りしている。

【こだわり】
牛乳の味は牧場や季節によって大きく異なります。 しかし消費者に生乳を直接体験して頂くのは衛生面で難しいのです。自分が一番おいしいと思う毛利牧場の牛乳の味わいがダイレクトに出て、誰もが楽しめるものをと考えてフレッシュチーズ作りを始めました。 もちろん原材料は父の牧場の生乳100%です!

海と山に囲まれた豊饒な土壌と農業に絶好の気象条件を持つむかわ町。
飛鳥さんの実家毛利牧場は祖父の代からスタートしました。
ただでさえ野菜がふんだんに採れる畑ですから、牧草や飼料となる穀物も良く育ち、エサはほとんど自家製。飛鳥さんいわく「贅沢な酪農なんです」。搾乳とエサの時間以外は牛舎とパドックを行き来して育つ牛も健康そのもの。なんと生乳の乳脂肪分は平均でも4%を超え、乳固形量も多いそう。

子供の頃友達に「飛鳥ちゃんちの牛乳はおいしいの?」と聞かれても簡単に分けてあげられなかった辛い気持ちが、今、おいしいチーズを作る原動力になっているのです。

飛鳥さんが手がけるチーズは、この素晴らしい生乳の魅力が100%楽しめるナチュラルチーズばかり。 チーズを作る菌が生きているので、購入後も熟成して味の変化が楽しめます。そしてチーズ作りに手間を惜しまないのも飛鳥さんならでは。例えばホエーのみで作るフレッシュチーズのリコッタなどは歩留まりが悪い上に手間が掛かるため多くの工房では作られていませんが、飛鳥さんはリコッタが欲しいという声に応えて受注生産で応じています。

地元むかわ町にとことんこだわるのも「ASUKAのチーズ工房」ならでは。地元産のししゃも醤油を使ったチーズは今や一番人気の商品に成長しました。むかわ産ドライトマトを使ったチーズともども、完成までに2~3年を掛けた自信作です。



1875年(明治8年)、農業を指導するためにアメリカから北海道にやってきたエドウィン・ダン。翌年、彼が連れてきた母牛の乳と子牛の胃袋でチーズが作られました。 これが日本のチーズの始まりだそうです。チーズを作るためには生乳と乳酸菌、そしてレンネットといわれる凝固剤が必要ですが、レンネットは牛の胃袋から採られるため、子牛を一頭つぶしたとの記録が残っています。その後、1903年には函館の修道院で本格的なチーズ造りが始まりました。

優良な生乳が採れる北海道。早くから大手企業が参画して乳製品産業が成長しましたが、個人や農家がナチュラルチーズの工房を興すようになったのは今から40年程前と、割と最近のことです。1970年後半に現在につながる3軒のチーズ工房※が相次いで設立。
ひとつは「カレ」という白カビ熟成タイプ、ひとつはカマンベール専門、ひとつはデンマーク仕込みのハードタイプと、3軒とも異なる個性を持っていました。この第一世代と呼ばれる3軒を皮切りに、道内には数多くのチーズ工房が現れました。

飛鳥さんが学んだ半田ファームさんは第二世代と言われるチーズ工房。第一世代の工房と共に後の世代に技術を惜しみなく伝えると共に、各自がオリジナリティ豊かなチーズ造りに取り組むことで北海道のナチュラルチーズの発展に寄与してきました。

着々と力を付けてきた北海道のナチュラルチーズ工房。2005年には帯広市でチーズの国際会議「コミテ・プレニエ・フロマージュ」を開催。ヨーロッパ以外での開催は初めてでしたが、北海道のナチュラルチーズは参加したチーズ先進国の造り手を唸らせました。

現在、北海道が承認しているチーズ工房・工場は115か所(平成23年度)を数え、飛鳥さんのようにその土地ならではのオリジナリティと腕を競い合っているのです。

※共和町のクレイルさん、芦別市の横市フロマージュ舎さん、瀬棚町の近藤チーズ牧場さんの3軒が北海道ナチュラルチーズ造りの第一世代と言われています。

(参考資料 ホクレン 北海道ナチュラルチーズの本他)

生乳と塩だけで作った熟成させずにすぐ食べるタイプのチーズ。 ASUKAのチーズ工房では塩も使わず、生乳のおいしさがストレートに楽しめるやさしい味わいが特徴。モツァレラ、ストリングチーズ、リコッタを作っています。

カマンベールに代表される表面に白カビを付着させて熟成するタイプ。購入後も熟成が進み、時間が経つ毎に濃厚な味わいとなります。ASUKAのチーズ工房では塩分濃度を押さえた「カマンベール」と、欧州で好まれる塩分高めの「雪の音」の2種類を用意。

表面にカビを付着させて3ヶ月から半年という長時間熟成させたタイプです。スイスのトム・ド・サボワをお手本に、お湯を加えずに発酵させる「はじめのチーズ」は濃厚な味わいが魅力。熟成期間が長いほど濃厚なコクが楽しめます。

荒館)
こんにちは。むかわ探訪記の荒舘です。
飛鳥)
まずはこちらのカマンベールを
食べてみてください。
荒館)
わあ!中がとろっとろですね。
これは濃いですね。牛乳を煮詰めたような風味。塩気もありますね。
飛鳥)
はい。ヨーロッパで作られているものに近い 塩分で作った「雪の音」です。実は今日が 賞味期限なんですよ(笑)
荒館)
なるほど!一番熟成しきっている状態なんですね。 熟成期間ってどのくらいの日数なんですか?
飛鳥)
製造してから42日目です。塩分が気になる方は 通常の「カマンベール」がおすすめです。 次は「はじめのチーズ」をどうぞ。 セミハードタイプです。
荒館)
いや、これも濃厚な味わいだなあ。
このタイプってもう少しあっさりしていると 思っていました。
飛鳥)
そうですね。ゴーダチーズなどですと温度管理の ために生乳にお湯を入れるんですが、スイスで作られるトムというチーズは 直接生乳を加熱して作るんです。
ものすごく気を使うので普通はそんな事しない んですが、味はとても濃厚になるんですよ。
荒館)
いや、びっくりしました。
どれも一級品じゃないですか!そのししゃも 醤油を使ったチーズってどうなんですか?
(ひとつ口に入れて)あ、ししゃもの香ばしさが 残っていておいしいですね。 後味にさっとししゃもの香りまでします。
飛鳥)
これ、すごく苦労したんです。
せっかく地元の食材を使ってもおいしくないと 意味がないですから。
完成までに2年も掛かりました。
おかげさまでうちのNo.1ヒット商品です。 あと、今日は地元のトマト「リンカ」を使った チーズが売り切れてしまって…ごめんなさい。
荒館)
いや、食べなくてもわかりますよ(笑)
チーズとトマトは鉄板コンビですから。
トマトのリコピンと合わさって旨みが出るん ですよね。それ、あとで買いに来ます。


  • 全ての製品は毛利牧場で生産された、乳脂肪分年間平均4%以上という高品質生乳から作られているので、生乳の持つ自然のコクが生きています。さらに乳牛を育てる牧草とサイレージまで100%自社牧場産という徹底振りこそが、ASUKAのチーズ工房を支える最大の秘密です。
  • ASUKAのチーズ工房で作るカマンベールチーズは全て後工程で殺菌しない「生」タイプ。乳酸菌が生きているので購入後も熟成が進み、保存日数によって異なる味わいを楽しめます。ただしフレッシュタイプは鮮度が命なので、開封したら即食べ切るのが原則です。
  • ASUKAのチーズ工房は飛鳥さんとお母さんのふたりで製造から販売までを行っています。人手がなくて大変だけど、自分たちが納得するまで存分に手間を掛けられるのが良いとのこと。敢えて難しい工程や面倒な工程にも挑戦する姿勢が、本物の味を支えています。

チーズのこととなると、どんどんアイデアが出てくる飛鳥さん。ちょっといじわるに、「チーズって毎日食べますか?」と聞いてみると「食べますねぇ~」と屈託のない返事が返ってきました。

その内容がまた、すぐに真似をしたくなるような「まかないネタ」の嵐!本当に美味しそうに話すんですよ。さっさと仕事やめてワインとチーズの宴をしたくなってしまいました。彼女を中心に日高のチーズ作りが進んだら面白いだろうなぁ!

フレッシュタイプや白カビタイプは白ワインと。 セミハードタイプの熟成が進んだものは軽めの赤ワインにもしっかり合います。同じ発酵食品ということもあり、実は日本酒にもぴったり。おいしく楽しむことができます。

チーズはフルーツとの相性も抜群なのです。 特にフレッシュタイプはフレッシュジュースと 合わせることでちょっとしたデザート替わりに!

上記にもあったようにチーズとフルーツは相性バツグン!
スライスした梨の上にモツァレラをのせたり、パンの上に柿をのせ、チーズでカバーしてからトーストしたり、定番のトマト以外でもいろいろな美味しさが発見できますよ。
季節のフルーツが無いときは手近なジャムと合わせるとオリジナルスイーツのできあがりです。

実はチーズは、はちみつとも相性バツグン!
はちみつがけのチーズはワインはもちろん、ウィスキーにも良く合います。

フレッシュタイプチーズの賞味期間は2~3日。
「食べ切れないと思ったら、どんどん料理に使ってください」と飛鳥さん。
ストリングチーズならサラダにのせたり、トーストにのせたり。加熱すると糸を引くので、ハンバーグにのせても喜ばれます。セミハードタイプならカレーやシチューに入れるとコクとまろやかさがアップ!レストランの味が楽しめます。

飛鳥さんのチーズ造りの原点は、ご両親が経営する毛利牧場の牛乳のおいしさを伝える事。
子供時代、農家の子なら「うちの野菜おいしいから食べて」と言えるのに、自分はそう言えないもどかしさ。 飛鳥さん自身が「最高の牛乳」と呼ぶ毛利牧場の生乳の味わいや特質を生かしながら、手間をいとわずにチーズに仕立てていく。その過程のひとつ一つに彼女の思いの強さを感じました。地元への愛情の深さにも感動!
「コラボしても、おいしくないと意味がない」と試作と試食を繰り返す姿は、若くして本物のプロの姿そのものでした。




ASUKAのチーズ工房6種詰め合せ PICKUP

3,800円(税込)
むかわ町の特産品である「ししゃも」のダシを効かせた「ストリングししゃも」、冬季期間には「雪だるま」の形をした「モツァレラ」、そして「カチョカバロ」、「ストリング」の6種類の詰め合せをギフト対応箱にてお送りいたします。

モツァレラ・わたげ 100g PICKUP

430円(税込)
おだやかで新鮮な風味で、軽い甘みと酸味が感じられるチーズです。トマトと相性抜群です。

カマンベール 160g PICKUP

860円(税込)
食塩1.8%のカマンベール。食べやすいチーズなので、ティータイムにオススメです。

雪の音 160g PICKUP

920円(税込)
ワインに良く合う、白カビタイプのチーズです。カマンベールに比べ、柔らかく濃厚な香りが特徴です。
その他のチーズはこちらから

荒舘 康治のむかわ探訪記!絶品ししゃもの秘密を探れ!!

こんにちは!ごちそうナビゲーターの荒舘です。秋のむかわといえばやっぱり町魚にも制定されている「ししゃも」。今回は特別編として地域ブランドとしても名高い「鵡川ししゃも」の魅力をご紹介いたします。ししゃも漁解禁間もない10月初旬、向かったのは大正12年創業のカネダイ大野商店。3代目代表取締役大野秀貴(おおの ひでき)さんに「ししゃも」の魅力をたっぷり語っていただきました。
名前:大野 秀貴さん 年齢:41歳
むかわ町出身。母の志を継ぎ、全国各地の物産展まわりからスタート。二代目大野満氏より家業を引き継ぎ、カネダイ大野商店3代目代表取締役に就任。


【こだわり】
本流である大野商店ならではのししゃもの生干し。あくまでも北海道産の「ししゃも」にこだわり、三代続いた本物の味を守っていきたいです。その上で、お客様が求める商品を常に研究し、お届けできるよう新製品にも挑戦していこうと思っています。

「ししゃも」が日本人の食卓に上がるようになったのは戦後になってから。当初から「子持ちシシャモ」として高い人気を得てきました。しかし大野さんが子供の頃から慣れ親しんだ「ししゃも」とこれらの「子持ちシシャモ」の多くはまったく異なる魚だったのです。


実は「ししゃも」は北海道の太平洋沿岸でしか獲れない日本固有の希少種。ところが市場で多く流通している「カラフトシシャモ」は輸入品。同じサケ目キュウリウオ科の魚ですが、「ししゃも」がシシャモ属なのに対して、マロータス属という別の属種の魚だったのです。見た目は似ているけれど、食べるとはっきりと違いがわかる…市場の「子持ちシシャモ」に、むかわの人々は困惑しました。



「ししゃも」を知り尽くすむかわの人々は立ち上がります。地域ブランド「鵡川ししゃも」として認可を取得、自分達の商品を「本ししゃも」と呼んで普及の努力をしてきました。鵡川で最も早く「ししゃも」を扱い始めたカネダイ大野商店初代大野留吉さん、「むかわの『本ししゃも』を日本中の人々に食べてもらいたい」と事業を拡げた二代目大野満さんの想いは今、三代目の秀貴さんに引き継がれています。

サケ目 キュウリウオ科 マロータス属
(英名カぺリン)
・ほとんどが輸入品で、子持ちシシャモとして販売される
・体は青みを帯びた銀色で、細長い
・うろこが表皮と一体で、うろこがないように見える
サケ目 キュウリウオ科 シシャモ属
・北海道沿岸のみに生息する日本固有種
・背中は暗黄色で腹側は銀白色。
・うろこが大きく、肉眼ではっきりとわかる

そして何より、一口食べればその違いは歴然です!

荒館) こんにちは。むかわ探訪記の荒舘です。ああ、いい感じに焼けていますね。香りも香ばしくて上品な感じです。ひとついただきますね。
大野) 大きめのメスですね。いかがですか?
荒館) ああ、これ卵がプチプチしないんですね。なんというか、濃厚なムースのような…
大野) 気付かれましたか?「本ししゃも」の卵は加熱するとなめらかな食感になるんです。口の中でとろけるようでしょう?お子様は子持ちを喜ばれますね。
荒館) おや?やっぱりご当地というか、市場では滅多に見掛けないオスがありますね。これやっぱりお値段も安いんですか?
大野) 「子持ちシシャモ」として先に広まってしまったのでそう思われますが、私はオスが好きですね。おひとつどうぞ。
荒館) あぁっ!脂が乗ってこれは旨いですね。(しばし食べるのに夢中に)
大野) オスは卵に栄養を取られないので、脂と旨みがしっかり乗っているんです。お酒の肴にはこちらが良いと、男性に人気です。カラフトシシャモは子持ちばかり輸入されるので実は需要が高まっていまして、最近はメスより高いこともありますよ。それでは、漁期に入ったことですし、この時期にしか食べられない「ししゃもの握り」をお持ちしましょう。
荒館) 待ってました!!
「ししゃも本来の美味しさを伝えたい」との思いで、大野商店は創業以来一貫して北海道沿岸で獲れる「ししゃも」のみを使い続けて きました。今も昔も、希少な固有種「ししゃも」ならではの繊細な味わいがおいしさの最大の秘密なのです。 魚の旨みをギュッと濃縮させるのに欠かせな寒干し作業。むかわの寒気が「ししゃも」を美味しくしてくれます。その名も「しばれ干し」。その昔、誤って凍らせてしまった「ししゃも」を焼いたら、旨みが増していたという、先人の知恵が伝承されたものなのです。 干し魚の最後の決め手は、干す前に漬ける「塩」の銘柄と「塩水濃度」。創業以来変わらない調合で、大野商店の味を守っています。その内容は門外不出。 工場見学が多い大野商店でも、味付けだけは企業秘密で見せられないとのことでした。

むかわの「生干し本ししゃも」、随分奥の深い食べ物であることに気づきました。大野さんがおっしゃっていた「ウチならではの味付け」 という表現が気になって、ご本人にお聞きしたところ、実は生干しの味は店によって違うとのこと。大野さんも目隠しをして味見をす ると、どこが加工した生干しかを当てられるそう。塩加減や干すタイミングなどで、それぞれの店が腕を競う「生干ししゃも」。 これはもう全店制覇しかないですよね。あと、オスのししゃも!ししゃものオスがこんなにおいしいとは。これまでは認知度も低 く、幻の魚扱いでしたが、大野商店ではいつでも手に入ります。うれしい限りですね。

荒舘さんの話にもあるように近年「ししゃも」 のオスも人気が高まっています。 「子持ちシシャモ」のイメージが強いためか、 北海道外では「ししゃもはメス」という固定概念がありますが、地元ではオスの方が好きという人も多いのです。

メスの特徴

産卵前のメスのみを漁獲します。 焼くと卵が口の中でとろけ、まろやかな甘みを醸し出します。骨が柔らかく、お子様にも人気があります。 産卵期のメスは体色が赤味を増すように変化して、 獲れる時期によって味わいも変わっていきます。

オスの特徴

身に脂がしっかり乗って旨み、味ともに濃いのが特徴です。一般にメスよりも体が大きく、サイズの大きいものは骨もそれなりの固さに。お酒の肴として良く合うため、男性に人気です。 今ではメスと同様の商品価値を持つまでになりました。

生干ししゃも

10月から11月下旬という短い漁期内に 北海道沿岸で獲れた旬の「ししゃも」のみを、 目刺しにしています。調味から干しあげまで 長年の経験と熟練の技で作られた逸品です。 サイズはもちろん、オス・メスともに選べます。
・道産原料使用登録第1号
・北のハイグレード食品認定


甘露煮

大きなサイズの「ししゃも」を特殊な釜で形を崩さずにじっくりと炊きあげました。 頭からしっぽまですらりと伸びた美しさと、 骨までやわらかな炊きあがりで、ごはんのお供に最適です


珍味ししゃも

食べやすい小振りなししゃもを選別し、冷風でしっかりと干し上げた「焼かないでそのまま食べられる」おつまみししゃもです。 乾燥終了後に専用の焼き機にて「炙り加工」を行ってクセを消しているので お子様のおやつとしても人気があります。


苦難を乗り越えてきたむかわ町のししゃも漁。むかわでは、かつて「ししゃも」は誰もが獲れる庶民の味でした。むかわ町を流れる鵡川で生まれた稚魚は太平洋を回遊し、鮭のように産卵のために1年後に鵡川へと戻ってきます。

当時は「ししゃも」が川に戻るとサイレンが鳴り、学校では授業を中断して児童たちが「ししゃも」を獲りに川に向かったり、派出所の軒にまですだれ干しが掛かっていたりと、「ししゃも」はむかわの人々の生活と共にある魚でした。 大正15年には19トンの漁獲高があったといわれています。

「ししゃも」はオスは一度の生殖で死んでしまいますが、メスは再び回遊して2年目、2回目の産卵をする個体もいます。そのため、豊漁と不漁を繰り返すことで知られており、不漁の年はメスが多く獲れると言われています。

この、微妙な自然のバランスで成り立っていたししゃも漁ですが、「子持ちシシャモ」が一般の家庭に回るようになった戦後の乱獲と、治水のための河川開発で漁獲量を急激に減らしていきました。 昭和48年には178トンもの水揚げを誇ったむかわ町ですが、平成2年にはわずか7トンにまで落ち込んでしまったのです。平成3年、むかわの漁協は4年間の休漁を決意します。 その間、漁協女性部の人々は鵡川上流の森を整備、町民は「ししゃも」の灯を消さないようにとイベントを続けました。町民が一体となっての努力の結果、今では漁獲量も年間70トンまでに回復、再び「ししゃも」の美味しさを楽しめるようになったのです。

※現在「ししゃも」を町民が獲ることはできません。 11月下旬、「ししゃも」が産卵のために川に上るとその年の漁は終わり、禁漁期に入ります。

フライパンまたはホットプレートの上にクッキング シートを敷いて、冷凍のまま弱火か中火で焼いてください。アルミホイルを使うと身が崩れる原因になります。 また、焼く前に解凍してしまうと旨みが逃げてしまいます。

表面から脂が出てきますので、あわてずに脂の出が収まり、 表面が少し乾いてきてからひっくり返します。

オスは両面に程よく焦げ目がついて、身がふっくらと膨らんで来たら焼き上がりです

メスは焦げ目がついてきたらおなかの卵を押してください。 卵が固くなっていたら焼き上がりです。

ししゃも寿司

こればかりは、「ししゃも」の漁期(10月~11月)にむかわ町まで足を運ばなくては味わえない幻の逸品です。 丁寧に開かれたネタと北海道米のシャリのバランスが絶妙!しっかりと「ししゃも」の味と旨みが堪能できる逸品です。大野商店にも多くの客がこの味わいを求めて来店し、賑わいます。

ししゃもフライ

一匹を頭からまるごと揚げたフライもむかわ町民には欠かせない旬の味わい。今では大野商店の「ししゃもフライ」があるので全国で楽しめるというのがうれしいですね。 余談ですが、生の「ししゃも」は傷に弱いため、少しでも形が崩れたものは、だし用に使うとのこと。これもまた、むかわ町だけの味ですね。

北海道には歴史が無いといわれますが、むかわ町の「ししゃも」、大正12年創業の大野商店さん、共に本当にこれからも継がれていくべき貴重な歴史を発見しました。取材には二代目の奥様(秀貴さんのお母さん)も顔を出して下さったのですが、全国の物産展をホットプレートを担いでお一人で回られていたお母さん。安い輸入子持ちシシャモに押される中、物産展でむかわ町の「本ししゃも」を認めてもらう努力には、それこそ本が一冊書ける位の物語がありました。 3代目の秀貴さんはそのお母さんを助けて、物産展廻りからスタートした苦労人。若くても、大野商店の味に対するこだわり、「ししゃも」への愛は本物です。この美味しさが、これからも受け継がれていくことを確信した取材でした。

生干ししゃも A-1セット Lメス20尾 Lオス30尾 化粧箱入 PICKUP

5,250円(税込)
日本全国の有名百貨店に「北海道の産地直送ギフト」としてお中元、お歳暮、食品売場でのお取り扱いを頂いております。


生干ししゃも B-1セット 5Lメス30尾 Lオス20尾 化粧箱入 PICKUP

5,800円(税込)
日本全国の有名百貨店に「北海道の産地直送ギフト」としてお中元、お歳暮、食品売場でのお取り扱いを頂いております。


生干ししゃも A-2セット KLメス30尾 化粧箱入 PICKUP

4,200円(税込)
日本全国の有名百貨店に「北海道の産地直送ギフト」としてお中元、お歳暮、食品売場でのお取り扱いを頂いております。


生干ししゃも B-2セット KLLメス30尾 化粧箱入 PICKUP

4,700円(税込)
日本全国の有名百貨店に「北海道の産地直送ギフト」としてお中元、お歳暮、食品売場でのお取り扱いを頂いております。




珍味ししゃもセット メス 100g×3袋 化粧箱入 PICKUP

3,600円(税込)
くせになる美味さ!独自製法により、本ししゃもの濃厚な旨さを存分に引き出し、1匹、また1匹、と次々に手が出ます。晩酌のおつまみはもちろん、お子様のおやつにもカルシウムが豊富な美味しい珍味です。

荒舘康治のこだわり農家さん訪問記!! vol.2

こんにちは!ごちそうナビゲーターの荒舘です。こだわり農家訪問記では、私荒舘がustream番組「むかわにむかわナイト」の取材に同行し、むかわ産食材の魅力を深く掘り下げます。 第2回は穂別地区で養豚業を営む「㈱ほべつすわいん」の代表取締役、九笹雄司(くささ ゆうじ)さんにこれからの時代のおいしくてヘルシーな豚肉について語っていただきました。

名前:九笹雄司さん 年齢:43歳
畜産業歴:5年 静内町出身。
実家の建設業を継ぐが建設不況を機に畜産業に転業。2009年「株式会社ほべつすわいん」を設立。当初3500頭から始めて、現在は年1万頭を出荷するまでに事業を伸ばす。「スワイン(swine:英)」とは豚、養豚場の意味。

【こだわり】病気に弱い豚をさまざまな病原菌から守るために衛生管理を徹底しています。薬に頼らないのと、豚たちのストレスを減らすことがおいしいお肉につながります。

手塚)
はじめまして。「むかわにむかわナイト」の手塚です。わぁ!きれいなお肉ですね。これは豚さんのどこの部分ですか?
九笹)
はい。普通豚肉のしゃぶしゃぶは脂の多いバラ肉を使うのですが、うちはモモ肉でしゃぶしゃぶをするんです。まずは一口食べてみてください。
手塚)
もも肉ですかぁ?ではひとつ…(と箸でお肉を泳がせる手塚)あ、おいしい!柔らかいですね。これ…
九笹)
普通、脂身の少ないモモ肉は固くてパサパサと思われていますが、うちのお肉は柔らかいから、モモ肉でヘルシーに楽しめるんです。それに、脂が多いとヒトってすぐに飲み込んじゃいますから。
手塚)
もぐもぐ…本当ですね。ゆっくり噛んで旨みを楽しめるというか。それに全然しつこくないですね。いくらでも食べられそう!
九笹)
うれしいです。では私もひとつ(といって箸を出す)『あ、おいしい。これ!』(一同笑い)実はなかなか自分の作った豚が食べられなくて(笑)食べたいときは町まで買いにいかなければならないんですよ。
手塚)
えーっ!
  • うまさの秘密その1 豚は生来病気に弱く、多くの養豚現場では抗生物質の使用が欠かせません。ところが、九笹さんは法律で投与が義務付けられている薬以外は一切使わないで豚を育てます。その秘密は徹底した衛生管理。病原菌を徹底して持ち込まないことで、健康な豚を育てます。結果として臭みのない豚肉が実現したのです。
  • うまさの秘密その2 高齢者は和食、魚食中心…というのは昔の話。洋食になじんだこれからの高齢者はお肉も楽しみます。でも、脂っこいのは健康の点からもはばかられる…そんな消費者ニーズに着目した九笹さん。ケンボロー種の豚を独自に掛け合わせて脂身の少ない品種に改良しました。さっぱりした味わいは和食にもぴったり!
  • うまさの秘密その3そして九笹さんが教えてくれた一番の秘密は、「穂別で育てていること!」。おいしい水と空気、静かな環境はもちろん、お肉にしてくれると場や消費地が近いこと…考えれば考えるほど穂別は養豚に最適なのだそう。「風の味と書いて『風味』。ぜひ穂別の『風味』を楽しんでください。」と語る通りのやさしい味わいが魅力です。
荒舘康治のここが気になる!

実は今回の取材では元気にすくすく育つ豚さん達の姿を皆さんに見ていただこうと思ったんですが…ダメでした。外から病気を持ち込まないよう厳重な管理をされているんですね。子どものころからお肉が大好きだったという九笹さん。脂身の旨みを追求することが主流の養豚業界で、「僕自身いつまでもおいしい肉が食べたいから」と高齢化社会を見据えた「脂身の少ない」肉質改善を行う九笹さんの先見性にも脱帽です。

手塚さんとの対談にあったように、九笹さん、自分が育てたお肉を口にするのは久し振りだったようですね。これは、お肉独特の流通があるから。

九笹さんが半年間育てた豚は、お肉になるために地域のと場に運ばれます。育て上げた後に九笹さんができるのはと場まで運ぶことだけ。と場から先は「豚肉」という商品となって各地の市場やスーパーに出荷されます。九笹さんの豚肉は見た目が美しく脂が少ないので売り場でも好評!育てた本人でさえ売り場で買うしか入手方法がありません。この希少なお肉を通販で多くの方にお分けできるというのは実は革新的な事なのです。

九笹さんの豚肉は赤身のきめが細かく、脂身とのバランスが良いため加工肉の原料としても最適です。九笹さんは買い戻した「ほべつすわいん」のお肉で、ボロニアソーセージやフランクフルトも作っていて、こちらも絶品の仕上がりです。



建設業から養豚業へ、異例の転身を果たした九笹さん。一頭一頭の豚を自分の子供のように慈しむその姿には感動すら覚えます。
「豚は一回に20頭もの子供を産みます。自然界では、そのことこそ豚が弱い生き物である証なのです。」と語る九笹さん。
豚はきれい好きで、極端にストレスに弱い生き物。豚舎の衛生状態が少しでも低下したり、ストレスで群れの中にちょっとしたケンカが発生しただけで肉の味が大きく変わってしまうといいます。
「今日手を抜いてもすぐに死んだりはしません。でも、半年後にお肉として戻ってくるときに味に出てしまうのが養豚の難しいところなのです」という九笹さん。だからこそ、5千頭もの豚を毎日丹念に見守り、キメの細かい管理をしているのです。

取材をおえて

九笹さんは不思議な人です。柔和な笑みの裏には養豚にかけるものすごい情熱と、消費者の嗜好を冷静に見据えた経営者としての目が隠れていました。それなのに、普通に話していると豚さんが可愛くて仕方ないって感じなんです。毎日の仕事はとても大変そうだけど、一つひとつの作業に意味がちゃんとあって、愛情を持って取り組む九笹さん。不思議な魅力に満ち溢れていました。



すわいん豚-B PICKUP

13,000円(税込)
穂別すわいん豚のセットが新登場。もも肉 500gロース肉 150g肩ロース肉 300gバラ肉 300gボロニアソーセージ 1本フランクフルト(2本入り)
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すわいん豚-A PICKUP

4,500円(税込)
穂別すわいんのセットが新登場もも肉500gロース肉150gバラ肉300gラムボロニアソーセージスライス(3枚入り)フランクフルト(2本入り)
【 買い物カゴへ 】

荒舘康治のこだわり農家さん訪問記!! vol.1


荒舘康治のこだわり農家さん訪問記!! vol.1
今年度のトウモロコシの受付は終了いたしました。
ありがとうございました。また来年お願いいたします。

私が一番惚れ込んだトウモロコシ。一度食べてみて!

こんにちは!ごちそうナビゲーターの荒舘です。
こだわり農家訪問記では、私荒舘がustream番組
「むかわにむかわナイト」の取材に同行し、
むかわ産食材の魅力を深く掘り下げます。
第一回はむかわ地区で唯一のトウモロコシ生産農家、(株)小坂農園の代表取締役、小坂幸司さんにむかわ産トウモロコシの魅力を語っていただきました。

小坂 幸司さんってどんな人?

名前:小坂幸司さん 年齢:47歳
農家歴:18年
エンジニアを目指して上京。
結婚後、奥さんを連れて帰郷。
小坂農園の4代目として家業を継ぐ。平成20年に農園を法人化。消費者に直販するスタイルを確立。

【育てている作物】
トウモロコシ 米 トマト かぼちゃ じゃがいも
その他

【こだわり】
消費者のみなさんの好みをしっかりお聞きした上で、自分がおいしい!と思うものだけを作っています。
良い「種子」を見分ける目は誰にも負けません!

小坂農園のみなさま
  • 小坂 文子さん 美味しい物が出来る事に感謝してます。
  • 小坂 勲さん 何も良いことはない、でも続けてる。
  • 渋谷 良作さん 選別作業はまかせなさい。
  • 渋谷 悦子さん 美味しいものを食卓に。
  • 久野 達也さん 転職して美味しい作物作ってます。
  • 源波 美佐子さん 大変だけど楽しいよ。
  • 山田 亮太さん まだ半年のNewFaceです。
  • 間瀬 文枝さん 研修に来ました。
それでは、小坂さん達が作るトウモロコシは何が違うのか?その秘密に迫ってみましょう。 夕張メロンをしのぐ強烈な甘みとジューシーな口当たり。絶品!朝採りトウモロコシ
手塚)
はじめまして。「むかわにむかわナイト」
の手塚です。小坂さんのトウモロコシは
おいしいって聞いたんですが…
小坂)
じゃあひとつ食べてみてよ。
そこの1本もいで。
手塚)
いいんですか?よいしょっと
(トウモロコシを力づくでもぐ手塚)。
小坂)
皮をはいでそのままガブッと
やってください。
手塚)
えーっ!これ生ですよ…
(と言いつつガブリ!)。
おいしい!甘い!どうしたらこんなに
おいしくなるんですか?
小坂)
まあ、いくつか理由はあるんだけどね。
トウモロコシを美味しくする3つの秘密
  • うまさの秘密その1 むかわ独特の気候 太平洋に面したむかわ町の農地。たっぷりの日差しと適度な湿度があり、昼は暑く夜は涼やか。この気候がトウモロコシをたっぷり甘く育て上げるのです。今は小坂農園だけがトウモロコシを作っていますが、かつては作付農家も多く、ドライブインの花形はゆでたトウモロコシでした。
  • うまさの秘密その2 手間を惜しまない育て方 大量に収穫して市場に流すのなら機械で一挙に植えるのが良いのですが、小坂さんは「おいしく食べて欲しい」から、採れる時期を考えながら毎週手作業で植えて、実った順に毎週手作業で収穫しています。手間を惜しまず、一番良い状態のトウモロコシだけを朝採りするからおいしいのです。
  • うまさの秘密その3 品種ごとに隔てられた専用の畑 実はトウモロコシは受粉時に別の品種同士が混じってしまうことが多い。小坂さんはピュアな味わいと美しい見た目を追求して、畑と畑の間を大きく離すことで別品種の受粉をシャットアウト!その距離は車を使っても5分以上かかるほど!普段の移動には郵便局員さんが使うカブが大活躍するそうですよ。
荒舘康治のここが気になる!

普通トウモロコシは1本の苗から2本とれるんですよ。
ところが小坂さんは1本しか収穫しない。栄養を1本に
集中することでおいしくて、しかも大きなトウモロコシ
になるんですね。これ、本当に贅沢です。小坂さんの
トウモロコシは糖度が17度と夕張メロンを超えるほど
甘いのですが、それもおいしさに関して妥協を許さない
小坂さんの姿勢があっての事だとわかりました。

近年人気が高いスーパーホワイト系の激甘トウモロコシ。
皮が薄いので熱を加えずに生でかぶりつくのもおすすめ。
濃厚な甘みとクリーミーな口当たりは他に比べるものが
見当たりません。美しく揃った純白の粒立ちも魅力です。
ちなみに名前のロイシーは…「しろい」のさかさ言葉が
その由来?見た目も味も、名前までユニークです。

かつてのキャンベラ種を思わせる黄色い実はまさにトウモロコシの王道!それでいて強い甘みをもち、爽やかな
香りが後味の良さを引き出します。1本1本が大きく、
しっかりした粒立ちはお料理やデザートにもぴったり!
サニーショコラ、日焼けした南国のお嬢さんを思わせますが、お届けするまでは何重もの皮にくるまれて守られていますよ。

  • この地で畑を起こし、守り継いできた小坂農園。
    4代目の小坂さんも土づくりに余念がありません。
    もみ殻などを原料にして自ら作った配合肥料を
    用いて循環型の畑づくりを続けています。
  • 「朝採り」の作業は午前6時から始まります。
    箱詰め、冷蔵までを
    午前中に終わらせます。

できるだけ安全でおいしいものを!と思うと、農薬などにもものすごく気を使います。見ての通りうちの畑は雑草も生え放題。でも、一度農薬をあまりにも制限しすぎてアブラムシと雑草が大量発生したことがありました。あれは参ったなあ。
作物が全部やられましたから。

荒舘康治のここが見どころ!

私たちがおいしいと思うものは、きっと虫や動物にとってもおいしいんですね。小坂さんのトウモロコシはエゾシカやアライグマ、エゾタヌキにも大好評!彼らの侵入を防ぐために畑はぐるりと柵に囲まれていますが…それでも一番おいしい時期には被害がでるようです。おいしいもの作りって大変だぁ!

農家の僕らはこうたべる!!
農家は蒸しておいしく食べる

生でも食べられる小坂さんのトウモロコシですが、小坂さんは蒸して食べるのが一番!とおっしゃいます。それはお湯に逃げることなく旨みがしっかり残るから。お湯が沸騰して準備のできた蒸し器にトウモロコシを入れて、待つこと15分。蒸し器から取り出したら海水程度の塩水にくぐらせるのがポイント。販売用もこうして作っているとのことですよ。

茹でておいしく食べるテクニック

「簡単カンタン!塩水で茹でるんでしょ?」というそこのあなた。それは間違いです。塩水で茹でるとおいしいエキスが出てしまい、トウモロコシの表面にしわができてしまいます。

茹でるときは沸騰したお湯で10分程度。取り出した後は粗熱を取ってから蒸すときと同じように塩水にくぐらせます。こうすれば誰でも旨みたっぷりの茹でトウモロコシのできあがり!フライパンにお湯を張って片面5分ずつ茹でるという簡単調理法も農家ではよくやるとの事です。

焼きトウモロコシを楽しむには?

新鮮なままお手元に届く小坂さんのトウモロコシ。皮付きの生のまま焼くのが一番です。炭火で8分くらい焼くと香ばしい香りと共に甘みが出てきておいしい焼きトウモロコシのできあがり。注意するのは鮮度。「焼きトウモロコシにしたいなら到着してすぐに焼いてください」とは小坂さんの弁。焼きトウモロコシは鮮度が命なのだそうです。

トウモロコシ保存のコツ

トウモロコシの保存は皮が付いたままが大原則!皮を外すと急速に鮮度が落ちます。冷蔵庫で保存するときは、深い野菜庫などに先が細い方を上にして立てて保存してください。現地ではドリンクポケットに保存する猛者もいるそう!

取材をおえて

今回、小坂さんの農園を訪ねて感動したのは、
みなさんにおいしいものを食べてもらいたい
という小坂さんの熱意と、日々の努力でした。
それでいて「むかわの風土なら野菜は勝手に育ってくれる。野菜が手を掛けて欲しいときに手を
貸してやるのが自分の仕事」とさらっと語る
小坂さん。カッコいいアニキでした。



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